国際ファクタリング

国際ファクタリングは、海外への輸出を行う企業が、輸入先より支払いが予定されている代金の回収率を高めるために選択するタイプのサービスです。海外企業相手の「保証ファクタリング」と捉えると、理解しやすいかもしれません。

国際ファクタリングの取引手順

申込者(輸出企業)より、ファクタリング事業者(日本国内)に対して、国際ファクタリングを申し込みます。

⇒ファクタリング事業者(日本国内)から、海外の提携ファクタリング事業者に、輸入先企業の与信審査が依頼されます。

⇒海外のファクタリング事業者より、与信審査の結果が、日本国内のファクタリング事業者に届きます。

⇒与信審査の結果を受けて、申込者(輸出企業)が輸入先宛に商品を搬送
⇒申込者(輸出企業)から、インボイスおよび搬送した商品の明細を送付

⇒ファクタリング事業者(日本国内)より、海外の提携ファクタリング事業者宛に、インボイス情報が届けられます。

⇒海外の提携ファクタリング事業者が、輸入先より、インボイスの期日に商品の代金を回収します。

⇒回収された商品の代金は、海外ファクタリング事業者より、日本国内の事業者に送付され、申込者(輸出企業)に届けられた時点で、取引の完了です。

国際ファクタリングで得られる2つのメリット

L/C(Letter of credit・信用状)が不要

L/C(信用状)は、輸入先の企業の指定銀行より、輸出商品の代金の支払保証をする手続きです。国際ファクタリングを利用することで、L/C(信用状)が不要となります。

代金の未払いを防ぐ

国際ファクタリングは、代金の支払いの延滞が確認されてから90日を経過した時点で、ファクタリング事業者より、保証金を受け取るシステムです。そのため、代金の未払いを防ぐことにつながります。

保証ファクタリング

保証ファクタリングとは、文字通り、債権(売掛金)の保証として用いられるファクタリングの種類です。売掛先の倒産や経営破綻などによる、売掛金の回収不能に備える保険的な意味合いが強いかもしれません。

保証ファクタリングの流れ

・申込者の企業から、ファクタリング事業者への申し込み
⇒ファクタリング事業者による売掛先の与信調査
⇒与信調査の結果、保証限度額が決定
⇒売掛先ごとに、申込者の企業とファクタリング事業者にて保証契約を締結
⇒申込者の企業からファクタリング事業者宛に保証料の支払いがスタート

売掛先より、売掛金が無事回収ができていれば、特に問題はありません。
保証ファクタリングは、あくまでも、万が一の事態(倒産や経営破綻)のために備えたサービスです。

ただし、売掛先が倒産などに遭った場合、ファクタリング事業者より、申込者の企業に対して保証金が支払われます。

保証ファクタリングで得られる3つのメリット

売掛先の貸し倒れによる売掛金の回収不能を避けられる

保証ファクタリングの一番のメリットは、売掛先の貸し倒れによる売掛金の回収不能を避けられる点でしょう。保証限度額の範囲内であれば、保証金を受け取ることが可能です。

売掛先に対する与信審査の役割を代わりに担ってもらえる

特に新規取引先の場合、ファクタリング事業者に与信審査を代行してもらえることで、時間の有効活用にもつながるでしょう。

売掛先への通知をしなくても良い

ファクタリング事業者との保証ファクタリングの契約は、申込者企業との2社間が基本です。そのため、売掛先への通知をしなくても良い点もメリットとなります。

医療報酬ファクタリング

医療報酬ファクタリングは、患者からの診療報酬などを債権に設定し、ファクタリング事業者が買い取って、現金化させるファクタリングの一種です。医療報酬のため、申込者の対象は、病院などの医療施設や介護施設となります。

3種類の医療報酬ファクタリング

医療報酬ファクタリングの債権に設定されるものとして、次の3種類があります。

診療報酬

文字通り、患者を診療して得られる報酬です。
診療報酬証明書が、ファクタリングの債権として採用されます。

調剤報酬

調剤薬局による、患者への医薬品の処方に対する報酬です。
債権として、調剤報酬明細書が設定されます。

介護報酬

介護事業者が、施設の入所者や訪問介護先などから受け取る報酬です。
ファクタリング債権には、介護保険給付費明細書が用いられます。

医療報酬ファクタリングが求められる背景

医療報酬の内訳は、患者から受け取った診察費(10%または30%)と、保険適用分の金額です。保険適用分に関しては、国民健康保険団体連合会や社会保険診療報酬支払基金に請求後、おおむね2ヶ月が経過した頃に医療施設などの口座に入金されます。

そのため、本来の診療報酬の70%~90%を受け取るためには、2ヶ月後まで待たないとなりません。その間にも病院の経営を継続するために、看護師などのスタッフへの給与や設備資金などが必要です。経営状況によっては、運転資金が不足することも想定されるでしょう。

医療ファクタリングは、早急な資金調達を可能とし、キャッシュフローを円滑にする働きがあります。

一括ファクタリング

一括ファクタリングは、申込者の企業からファクタリング事業者が買取した債権(売掛金)の回収から決済までを、文字通り「一括」にて、ファクタリング事業者が担う、ファクタリングの種類です。手形取引の代わりとして、都市銀行や地方銀行などが、商品として提供しています。

一括ファクタリングの決済までの手順

企業Oが、企業Tに商品またはサービスを販売
※売掛金(債権)の発生

⇒企業Oが、ファクタリング事業者(銀行など)に債権(売掛金)買取の申し込み
⇒ファクタリング事業者が債権(売掛金)を買い取ります
※ファクタリング事業者への債権譲渡

⇒ファクタリング事業者より、企業Tへの債権譲渡通知を実行
⇒企業Tより、ファクタリング事業者に対して債権譲渡の承認
※この際に、ファクタリング事業者に、売掛金の支払明細書が、企業Tから送られます

⇒ファクタリング事業者から、企業Oの指定口座に債権(売掛金)査定額を入金
⇒ファクタリング事業者が、企業Tから売掛金を支払期日通りに回収して完了です

一括ファクタリングのメリット

申込者が得られる一括ファクタリングのメリット

・債権(売掛金)が支払期日前に現金化される
※早め早めの資金調達につながります

・債権(売掛金)の回収をファクタリング業者に一任できる
※債権(売掛金)の貸し倒れリスクが軽減されます

売掛先企業にとっての一括ファクタリングのメリット

・手形取引の代わりに利用できる
※手形の盗難や紛失などのリスクから逃れられます
※手形の発行に関わる経費を他に流用することが可能です

買取ファクタリング(2社間/3社間)

買取ファクタリングは、企業の売掛金を債権として、ファクタリング事業者に買取をしてもらう資金調達の方法です。

ファクタリング事業者は、売掛金の査定額を、前渡金の形で、申込者の銀行口座に入金します。

その後、売掛金が回収された時点で、ファクタリング事業者に売掛金の査定額を返済し、同時に手数料の支払いをして取引の完了です。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、申込者の企業と、ファクタリング事業者の間で行われるファクタリングです。売掛先の企業に、ファクタリングを実行していることが知られない点が、メリットと言えるでしょう。

申込者が売掛先より、売掛金を無事回収することが前提となるため、回収できなかった場合を想定し、手数料を多めに設定する傾向があります。

早ければ即日から3日ほどで、ファクタリング事業者より、債権買取額の入金が期待できるでしょう。

3社間ファクタリング

2社間ファクタリングに、売掛先の企業を加えたファクタリングです。

売掛先に、債権譲渡通知をすることが必須となります。
つまり、ファクタリング取引をすることが、売掛先に発覚するということです。申込者の企業イメージへの影響は避けられないでしょう。

ただしその分、2社間と比較して、売掛金の回収リスクが減少するため、2社間よりも手数料が少なめとなることがほとんどです。

債権(売掛金)をファクタリング事業者に譲渡することから、売掛金の回収業務がファクタリング事業者に移行します。債権(売掛金)の買取という意味においては、3社間の方が近いかもしれません。